まだまだ日中は暑いですが、少しずつ朝晩と秋の訪れを感じてきました。
季節の変わり目に、鼻水や鼻づまりに悩まされることはありませんか?
西洋医学では、鼻のトラブルは「鼻そのものの炎症」や「アレルギー」として捉えるのが一般的です。しかし東洋医学では、「鼻は体の中の臓器を映し出す鏡」と考えます。
今回は、鼻と体の不思議な関係についてわかりやすく解説します。
鼻と「肺」の切っても切れない関係
東洋医学には、「鼻は肺の開竅(かいきょう)である」という有名な言葉があります。
「開竅」とは、体の中にある臓器が、外界とつながっている「窓」や「出入り口」のようなものを指します。つまり、鼻は「肺」の窓口なのです。ここで言う「肺」とは、単に呼吸をするだけの臓器ではありません。東洋医学の「肺」は、呼吸器系全体に加え、皮膚のバリア機能、免疫力、体内の水分代謝などをコントロールする重要な役割を担っています。そのため、外から冷たい空気や乾燥、ウイルスなどが入り込んで「肺」がダメージを受けると、そのSOSサインが真っ先に「鼻」の症状として現れると考えられています。
鼻水・鼻づまりでわかる!あなたの体の状態
東洋医学では、鼻水の色や状態から、体の中にどんな「邪気(じゃき)」が入り込んでいるかを判断します。
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鼻の症状 |
体の状態(東洋医学の考え方) |
対処法のポイント |
|---|---|---|
| 透明でサラサラの鼻水 | 冷え(寒邪) 体が冷えて水分代謝が滞っている状態。 |
体を温め、発汗を促して冷えを追い出す。 |
| 黄色くドロドロの鼻水 | 熱(熱邪) 体内に熱がこもり、炎症が起きている状態。 |
余分な熱を冷まし、炎症を鎮める。 |
| 鼻が乾燥する・血が混じる | 乾燥(燥邪) 肺の潤いが不足し、カラカラになっている状態。 |
体に潤いを与え、肺を保湿する。 |
| 慢性的な鼻づまり | エネルギー不足(気虚) 胃腸が弱り、肺にエネルギーを送れていない状態。 |
胃腸を整え、体全体のエネルギーを補う。 |
ワンポイントアドバイス
鼻の調子が悪いときは、「鼻炎薬」で無理やり止める前に、「今は冷えているのかな?」
「熱がこもっているのかな?」と体の声に耳を傾けてみましょう。
今日からできる!鼻と肺を整える簡単セルフケア
鼻のトラブルを防ぎ、肺を元気にするための日常的なケアをご紹介します。
●ネギや生姜で「冷え」を撃退する
透明な鼻水が出るときは、ネギ、生姜、シソなど、体を温めて発汗を促す食材をスープや味噌汁に入れて食べましょう。
●白い食材で「肺」を潤す
東洋医学では、肺は「乾燥」を最も嫌い、「白い食べ物」が肺を潤すと考えられています。
大根、レンコン、白菜、梨、豆腐などを積極的に摂るのがおすすめです。

●鼻の横のツボ「迎香(げいこう)」を押す
小鼻のすぐ両脇にあるくぼみが「迎香」というツボです。ここを人差し指または小指で痛気持ち良い程度の力で、5秒ほどゆっくり押して離す動作を数回繰り返すと、鼻の通りがスッと良くなります。
●眉間のツボ「印堂(いんどう)」を押す
眉間の真ん中にある「いんどう」というツボです。インド文化で女性がつける赤い印「ビンディ(Bindi)」の位置と完全に一致します。東洋医学において、印堂は精神を安定させる「安神(あんしん)」の効果が高いツボです。鼻づまりの治療だけでなく、ストレス、不眠、考えすぎによる頭痛などにも使われます。

●深呼吸で「気」を巡らせる
肺の機能を高めるには、新鮮な空気を取り込むことが一番です。朝起きたら窓を開け、お腹の底からゆっくりと深呼吸と腕を上げて伸びをして、体にエネルギー(気)を巡らせましょう。
おわりに
鼻水や鼻づまりは、とてもうっとうしいものですが、実は「肺が頑張って外敵と戦っている証拠」でもあります。「たかが鼻水」とあなどらず、鼻を体からの大切なメッセージとして受け取ることで、自分の体調の変化にいち早く気づけるようになります。
今日から、ご自身の鼻のサインに注目してみてください。


