今年度も卒業生の先生方を対象とした令和2年度専門臨床研修会がはじまりました。
第1回専門臨床研修会を12月13日(日)に開催いたしました。
今年度は、コロナ禍の中での開催にあたり、手洗いや手指消毒、咳エチケット、換気など基本的な感染症対策を徹底しながら実施させていただきます。

第1回は鍼灸分野で『学び直しの鍼灸治療!~リカレント教育としての鍼灸治療~』をテーマに、本校の鍼灸学科長 福田文彦先生に講義と実技をご教授いただきました。
今回は、学び直し(リカレント)というテーマ通り、鍼灸治療から離れて数年経つ方から卒業して間もない臨床経験の浅い方、そして、現在も臨床でご活躍されておられる方も、もう一度基本的な内容を学びなおしたという卒業生などにご参加いただきました。

第1部では鍼灸師として国民や患者様の鍼灸治療に対する調査研究や患者満足度を基に、臨床現場でまず必要とされる患者さんとのコミュニケーションや良好な患者様との関係は治療効果につながること、そのポイントをワークショップを通じて、もう一度身につけなおしていただきました。
第2部の実技では、患者様の問題点及びその症状発症の機序を理解すること。その機序に対して、はりきゅう理論で学んだ鍼灸刺激の作用機序に基づいた鍼灸治療について、先生によるご指導があり、学んでいただきました。

卒業後忘れてしまっていた知識や技術を再度呼ぼ起こすきっかけになったり、改めて基本的なことを丁寧に学びなおすきっかけになられた卒業生も多く、大変有意義な研修会になりました。
同窓会では、今後もこのような[リカレント(学び直し)教育]をテーマにした研修会などを考えていきたいと思います。

次回は2月14日(日)鍼灸分野『腰下肢症状に対する医科学的鍼治療~基礎的・臨床的データを交えて~』を講義と実技で開催します。