明友会近畿支部総会・研修会および懇親会を大阪支部が主催となり、研修会(会場参加のみ)を開催いたします。
万障お繰り合わせの上、多数の先生方のご参加お待ちしております。
ご参加希望の方は、9月18日(木)までにお申し込みください。
[スケジュール]
■総 会 13:00~13:25
議 題
(1)令和6年度事業・会計報告
(2)令和7年度事業計画・予算について
(3)次年度の開催について
(4)その他
■研修会 13:30~16:40
第1部 『チクチク療法(PNST)の理論と実践』
講師 芝山鍼灸整骨院 院長 芝山 豊和 先生
近年注目を集めている「チクチク療法(PNST=Prickling Neuro-Stimulation Technique)」について、その理論と実践までを解説いたします。PNSTは、長田裕医師により考案された、自然治癒力を向上させる施術法です。専用の器具(長田式器具、チクチクバンバン、一灸等)を用い、皮膚のデルマトームや特定の部位に非侵襲的な痛覚刺激を加えることで、副交感神経の優位性を高め、多様な臨床症状の改善を目指します。
PNSTは、西洋医学と東洋医学の概念を統合した独自の視点から、交感神経の過緊張が関与する様々な症状へのアプローチができます。運動器疾患(慢性疼痛、神経痛、急性外傷、関節症など)に加え、内科疾患、皮膚疾患、難治性疾患に対する臨床応用も報告されており、その可能性が注目されています。
患者が訴える痛みや不調の背景には、心理的ストレス(不安、恐怖など)や身体的ストレス(過労、不規則な生活、睡眠不足、不良姿勢、不適切な食事、冷えなど)による自律神経系の異常、特に交感神経の過緊張が深く関与していると考えられます。PNSTは、患部を「交感神経の害」と称し、安全かつ短時間で自律神経系のバランスを調整することで、根本的な改善を目指す施術です。
今回は、PNSTの理論と、具体的な施術手技を実演しながら解説いたします。明日からの臨床において、新たな選択肢としてPNSTをご検討いただける一助となれば幸いです。
第2部 『灸治療院の診療及び活動のご紹介』
講師 お灸堂 院長 鋤柄 誉恵 先生
本講演では、筆者が2013年より運営している「お灸を専門とする鍼灸院」での診療内容および臨床活動について紹介します。灸を主軸とした施術に至った背景には、再出発にあたって行ったヒアリングや、現代の患者ニーズに応える施術設計への試行錯誤があり、特にセルフケアの推進や選択ストレスの軽減といった視点を取り入れた院づくりが特徴です。当日は、臨床で用いる灸法やツボの見立て方、触診の実際などについて、筆者自身による実技デモンストレーションを中心に構成し、灸の操作法や熱量の調整、施術前後の身体変化の見方などを具体的に提示する予定です。灸治療に関心を持つ学生・臨床家の双方にとって、日々の実践に活かせる視点を持ち帰る機会となれば幸いです。
■懇親会 17:00~19:00
会 場 : 創作キッチンKOTOCOTO
(大阪市東淀川区下新庄6-14-27)
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